世の中にはさまざまな資格がありますよね。
資格がないと働けない仕事もありますよね。
では、重量鳶はないと働けない資格はあるのでしょうか。
結論、資格が何もなくても働くことはできます。
しかし、資格がないとできることも少なくなってくるので、あるに越したことはないです!
資格がないと何かと働きづらいです。
では、どんな資格があれば働きやすくなるのか解説していきたいと思います。
関連記事↓↓↓
重量鳶ってどんな資格があればいいの?
重量鳶とは文字通り、重量物を扱う鳶です。
重量物を扱うということは危険も多いので、当然資格が必要な作業も出てきます。
ではどんな作業に資格が必要なのか解説していきます。
出番が多い資格!玉掛け
重量鳶で1番良く使う資格は、玉掛けと言っても過言じゃないでしょう。
重量鳶になってまず初めに取りに行く資格は、だいたいこの玉掛けです。
重量物を吊り上げるクレーンのフックに荷を掛けたり外したりする作業を玉掛けといいます。
トラックから荷物を降ろす時に使うこともあれば、建物の屋上などにクレーンで荷をあげる時にも使います。
重量鳶というのは、屋上の機械を入れ替えたりするのにクレーンをたびたび使います。
また、扱う物も基本的に重量物のため、トラックから機械などを降ろす時も人力では降ろせない物も多く、クレーンを使用します。
そのため、重量鳶とクレーンは切っても切り離せない関係です。
もし無資格の人が玉掛けをしてしまうと、吊り荷の落下という重大事故につながってしまうため、必ず有資格者が玉掛け作業を行うことが定められています。
有資格者がいる場合は、無資格者が補助をすることは認められています。
重量物を運ぶフォークリフト
フォークリフトも重量物を運ぶ際に使うことがあるので、持っておいたほうがいい資格ではあります。
最大積載荷重が1t未満のフォークリフトは特別教育、1t以上は運転技能講習の修了が必須です。
現場によってフォークリフトは使ったり使えなかったりするので、使用する頻度としてはそれほど多くないかもしれません。
機器の固定!あと施工アンカー
機器の搬入、据付をする時に、機器を固定するためにアンカーを打ちます。
重量鳶だけじゃなく、設備屋さんならアンカーを打つ機会も多いです。
基本的にアンカーは、資格がなくても打つことはできますが、現場によっては資格がなければ施工できない現場もあるので、取っておいて損はないと思います。
また、施工品質においてお客様からの信頼を得られるのもメリットの一つです。
天井などの機器の据付!高所作業車
高所作業車とは、いろいろな種類がありますが、基本的に作業床が垂直に上昇する作業車です。
重量鳶もこの高所作業車はたびたび使います。
例えば天井などに機器を据えつける場合など、意外とよく使うので資格を持っていても損はないです。
作業床の高さが10m以上の高所作業車を運転するためには技能講習、10m未満の場合は特別教育が義務付けられています。
資格取得までの日数や費用は?
重量鳶がよく使う資格はわかったけど
「どーやって取るの?日数は?費用は?」
そんな疑問が沸きますよね。
それではそれぞれの資格取得の流れや費用について解説していきたいと思います。
玉掛け
玉掛けは国家資格でありながら、合格率は95%と取得しやすい資格となっています。
また、18歳以上であれば誰でも受けることができます。
吊り上げ荷重が1t以上のクレーンを使用する場合は技能講習、吊り上げ荷重が1t未満のクレーンを使用する場合は特別教育を受講する必要があります。
玉掛け技能講習
玉掛けの技能講習は、クレーン教習所や都道府県労働基準協会連合会などで行われます。
地域によって会場はさまざまなので、自分が住んでいるはどこで行われるのか調べてみましょう!
日数に関しては、学科が11時間・実技が7時間の基本的に3日間ですが、保有資格や実務経験などによっては半日ほど短縮されます。
また、受講後の修了試験に合格することで資格取得となります。
費用はだいたい2万〜2.5万円程です。
費用に関しても保有資格や実務経験などにより安くなります。
重量鳶なら文句なしに技能講習を取得しましょう!
玉掛け特別教育
玉掛け特別教育は、クレーン教習所や企業事務所などで行われます。
日程に関しては、学科が5時間・実技が4時間の2日間で修了試験などは特にありません。
費用はだいたい1.5万〜1.9万円程です。
フォークリフト
フォークリフトも国家資格となっています。
また合格率は驚異の99%となっています。
とは言っても1%の確率で落ちている人もいるので油断せずに行きましょう!
真面目にやってれば受かります。
フォークリフトも玉掛け同様18歳以上であれば誰でも受けることができるので、積極的に受けることをおすすめします!
フォークリフト運転技能講習
講習は、各地の教習所などで行われています。
自分が住んでいる地域の周辺で会場を探してみてください!
「フォークリフト 運転技能講習」などで検索すればすぐに見つかります。
日数に関しては、最大5日間・最短で2日間となっています。
これは保有している免許や実務経験などによって変わってきます。
なにも免許を保有してない場合は、学科・実技合わせて5日間(35時間)の講習となります。
保有免許によっては最短2日間(11時間)で取得可能です。
受講後の修了試験に合格することで免許取得となります。
費用に関しては、特に免許などを保有していない場合は4万〜4.5万円程。
保有免許などによっては、2〜3万円程で取得できます。
重量鳶としては、やはり重量物を扱うので技能講習を取得することをおすすめします。
フォークリフト特別教育
フォークリフト特別教育は、労働局登録の教習所や企業事務所などで行われます。
日数としては、1〜2日間(12時間)で行われ修了試験はないので、受講終了後に資格取得となります。
保有免許によっては学科などの一部免除があります。
費用に関しては、1.5〜2万円程となります。
保有免許によって費用は変わってきます。
あと施工アンカー
あと施工アンカーは、JCCAという組織が提供している民間の資格のため国家資格ではありませんが、お客様からの信頼という面でも取得する価値があります。
資格も第2種、特2種、第1種その他にも技術管理士や点検士などさまざまな種類があります。
今回は第2種について紹介します。
第2種あと施工アンカー
まず受験資格としては、中学校卒業または中学校卒業者と同等以上の学力が有ると技術審査委員会で認めた者で15歳以上の者とされています。
また受験する年の一般技術講習(初級)の受講を修了した者が受験資格があるとされています。
そもそもあと施工アンカーの資格試験は、年に1度しかありません。
一般技術講習というのは、筆記試験の前のタイミングで行われる講習です。
この講習を受けなければ受験資格を得られないので注意してください。
一般技術講習は例年6〜7月頃に開催され、筆記試験は例年8月下旬〜9月上旬の日曜日に開催されます。
費用としては、講習が1.4万円程で試験が1.5万円程となっています。
合格率は70〜80%と高いですが、事前の講習をしっかり受け、ある程度の勉強はしておくことをおすすめします。
高所作業車
高所作業車は、高所における作業時に大活躍します。
重量鳶も高所に機器を据付たり、アンカーを打ったりするので持っておいて損はないです。
高所作業車は、「技能講習」「特別教育」の2種類があります。
技能講習修了者
技能講習修了者は、作業床の高さが10m以上に及ぶ全ての作業車を扱うことができます。
満18歳以上であれば誰でも受講できます!
受講日数は2〜3日(学科11時間、実技6時間)となっており、学科・実技ともに修了試験があります。
費用は3.5〜4.5万円程です。
また、保有免許などによって受講時間や費用に変動があります。
特別教育修了者
特別教育は、作業床の高さが10m未満の作業車を扱うことができます。
受講日数は基本的に2日(学科6時間・実技3時間)となっており、修了試験はありません。
費用は1.5〜2万円程です。
また技能講習同様、保有免許などによって受講時間や費用に変動があります。
重量鳶としては、特別教育でも充分活躍してくれるので、無理に技能講習を受講する必要はありません。
まとめ
今回は重量鳶に必要な資格を簡単に説明していきました。
使う頻度としては文句なしで玉掛けが1番なので、重量鳶としてはまずは玉掛けの資格を取得しましょう!
必要ならその他の資格も取得して、重量鳶として幅広く作業ができるようにしていきましょう!
それでは!
コメント