重量鳶ってなに?鳶は足場だけじゃない?重量物を扱う設備屋さん!

仕事

「ジュウリョウトビ」ってなに?聞いたことないけど陸上の競技か何かですか?

あまり馴染みがなく、初めて聞く方はそんな疑問が頭をよぎるかもしれません。

鳶というと一般的には足場のイメージがあるかもしれませんが、業種ごとに分けられています。

重量鳶ー?

なにそれ?

知りたい、知りたい、知りたいぃい!

今回はその中でも「重量鳶」について詳しく解説していこうと思います。

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重量鳶ってどんな仕事?

重量鳶とは簡単に言うと、重量物を運搬、据付、解体する仕事です。ただそんな一言では片付けられないほど奥が深く、難しい仕事です。

また、専門性が高く、高度な技術を求められます。

ところでみなさん。普段高速道路や、電車などからビルの屋上に大きな機械などが据付られているのを見たことありませんか?

また、道を歩いてる時、こんな機械どうやって設置したんだろうと、疑問を持ったことはないですか?

なんとなくずっと気になってたんだよね。

自分なりにいろいろ考えてみたけど

答えは見つからなかったんだ!

何百キロ、何トン、何十トンもある重量物をさまざまな場所に、さまざまな方法で設置している人たちが重量鳶です。

また、それだけの重量物を扱うので、やはり危険な仕事とも言えます。なのでより安全に危険を取り除いて作業することを求められます。

作業の内容

毎日同じことを同じようにいつも通りのスケジュールでやる。ということは重量鳶には通用しません。

現場によって、または設置する機械などによってやり方やスケジュール等は変わってくるからです。

重量鳶は主に、大型の空調設備機器(室外機・室内機・空調機など)給排水設備(受水槽・ポンプなど)電気設備機器(キューピクル・発電機など)の搬入、搬出をします。

段取り

単に搬入、搬出をするだけというわけでもなく、設置場所によっては準備が必要になります。これを段取りといいます。

また、前もって準備をすることを前段取りなどと言ったりします。

ただ準備と言っても大型の設備機器なので、みなさんには想像もつかないような大変な作業です。

  • 機器の設置場所への道を作る
  • 門型足場を作る
  • 機器搬入用のステージを作る

この他にも挙げればキリがないですが、こうした前段取りの上で、機器が設置されています。

簡単に解説していきます。

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機器の設置場所への道を作る

機器の設置場所の基礎などの高さに合わせ、H鋼などで道を作ります。

こうすることでスムーズに機器を運搬することができます。

門型足場を作る

門型足場とは、簡単に言うと、クレーン以外で機器を吊って移動する手段です。

敷地が狭く、ラフターを設置できないなど、クレーン作業に向いてない現場などで使用します。

機器搬入用のステージを作る

建物の外壁の2階などに扉だけがあるのをみなさん一度は見たことありますよね?なんのためにあるんだろーって思いますよね?

実はそこ、搬出入用の扉なんです!

そこから機器を取り込むために必要なステージ足場を作ります。搬入する機器の重量に耐えられるようにしっかり計算されています。

他にもさまざまな段取りがあります。機器を設置するより段取りの方が一苦労なんてこともよくある話です。

結構複雑で大変な仕事なんだね!

暑い日も寒い日も毎日ご苦労様です。

尊敬に値しますね!

機器搬入・搬出

前段取りをしっかりしたうえで、実際に搬入、搬出作業を行います。

機器をジャッキアップし、台車、ローラーなどで、または門型足場などで吊って所定の場所まで運搬します。

設置場所まで運搬したら、再度ジャッキアップし、台車などを抜き降ろします。これが大まかな流れです。

搬出の場合は、ラフターなどを使い、トラックに積み込みます。

機器の固定

ただ搬入して終わりではありません。据付という作業もあります。

所定の位置まで機器をもっていき、微調整をしたらアンカーを打設し機器を固定します。

また、鉄骨の場合、穴を開けボルトで固定します。

片付け・清掃

作業終了後は道具など片付け清掃をします。

しっかり現場をスッキリさせたら改めて作業終了となります。

ここまでが作業の大まかな流れとなります。

必要な資格は?

重量鳶に必要な資格はいくつかあります。

資格が無くても作業はできますが、限られてきます。では、どんな資格が必要なのか解説していきます。

  • 玉掛け
  • 移動式クレーン
  • フォークリフト

この他にもさまざまな資格がありますが、今回はこの3つを紹介していきます。

重量鳶の資格についてより詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてくだい!

玉掛け

重量鳶に必須の資格が玉掛けです。

ラフターなどで機器を吊る作業が頻繁にあるのでまずはじめに取得したい資格といえます。

ただ、資格を取得したからと言って満足してはいけません。

重心が複雑な設備機器などが多いので、吊り荷が落下しないよう確実な玉掛けができるよう経験を積むことが重要です。

移動式クレーン

次に移動式クレーンですが、主にユニック車や、カニクレーンなどを使用することが多いです。運転技能講習を修了することで資格を得ることができます。

資格のある人が1人現場にいればいいので、玉掛けほど必須ではないですが、持っているに越したことはないでしょう。

フォークリフト

フォークリフトは重量鳶もたびたび使用します。

機器の運搬や、資材の運搬などに使用できるので、取得しておいたほうがいい資格の一つです。

まとめ

今回は、重量鳶の基本的なことを記事にしてみました。

重量鳶は常に危険と隣り合わせですが、とても奥が深くやりがいのある仕事です。

もっと詳しく知りたいという人は別記事をアップしていこうと思うので、参考にしていただければ幸いです。

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