防草シートは、物によっては敷いていてもガンガン草が生えてしまいます。
一軒家で建売の場合など、防草シートの上に砂利のパターンが多かったりしますが、シートの敷き方が悪かったり、安いシートを使っていたりと、気づけば草がボーボーになっていたりしますよね。
今回は、自分で防草シートを交換してみようという方に、失敗しない貼り方のコツやおすすめのシートを紹介していこうと思います!
防草シートとは?
防草シートとは、庭などに草が生えないように土の上に敷くシートです。
除草シートと言ったりもします。
太陽光を遮断し、雑草の光合成を抑えることで伸びるのを防ぎます。
防草シートを敷いていない場合、定期的に草むしりをしなければなりませんが、防草シートを敷くだけでその手間を省くことができます。
一度敷いてしまえば半永久的に防草効果を持続させることができます。
このようにメリットの多い防草シートですが、しっかりとした準備をした上で敷かないと、効果が薄くなってしまいます。
防草シートを敷く前の準備
防草シートは誰でも簡単に敷くことができますが、効果を高めるには下準備が必要です。
せっかくいい防草シートを買っても、しっかり準備をしないと台無しになってしまうので、怠らないようにしましょう!
草むしり
「防草シートを敷くのに草むしりするの?」と思う人もいるかもしれませんが、植物は葉や茎など葉緑体があるところで光合成し、成長に必要な栄養をつくります。
そのため、地上部の葉や茎を刈り取ったうえでシートを敷くことで雑草の成長を防ぎます。
この時に根まで抜きとることができればさらに効果は上がります。
勢いのある雑草は、シートを突き破って伸びてきてしまうので、しっかり草むしりしましょう!
また、雑草が生えている状態でシートを敷こうとすると、シートがたゆんで上手く引っ張れず、隙間が空いてしまうことがあります。
隙間が空くことで、光が遮断できず効果が薄れます。
これが最後の草むしりと思ってしっかり準備しましょう!
石の除去も怠らずに!
意外と気にせずに敷いてしまいがちですが、石の除去も重要です。
土の中に大きな石などが埋まっていると、地面とシートの間に隙間ができ、浮いてしまいます。
この隙間で雑草が成長してしまったり、シートの上を歩くことによってシートのズレや破れの原因となってしまいます。
大きめの石はしっかり取り除きましょう!
整地して平らにする
草むしりや石の除去が終わったら、シートを敷く部分を整地しましょう!
凸凹のままシートを敷くと、景観を損ねるだけじゃなく、隙間ができてしまい効果が薄まってしまいます。
軽く耕し、土を柔らかくしてから平らにならしていくイメージです。
ある程度平らになったら、いよいよ防草シートを敷いていきましょう!
防草シートを敷いていこう!
しっかり下準備ができたら防草シートを敷いていきます。
そこで防草シートを敷くコツを解説していきたいと思います。
敷く場所の幅と長さを測る
まずは、実際に防草シートを敷く場所の幅と長さを測ります。
メジャーを使って測るのがおすすめです。
メジャーは100円ショップなどにも売っているので、手軽に入手可能です!
※メジャーを使う際、巻取り時に手を切ってしまうことがあるので、軍手や手袋の着用をおすすめします。
測り終えたら、適したサイズの防草シートを用意しましょう!
一般的に売られているシートのサイズは、幅が0.5m、1m、1.5m、2m、3m、4mがあり、長さは5m、10m、50m、100mなどがあります。
敷く場所が狭いなら幅が短い物を選び、広いなら幅が広い物を選びましょう!
土地によっては一枚のシートでは足りない場合もよくあります。
その場合、2枚のシートを重ねることになるので、重ねる分の長さも考えて、より大きめのシートを用意することをおすすめします!
実際に敷いていく
適切なシートを用意できたら、実際に敷いていきます。
用意した防草シートの幅が実際に敷く場所より広い場合は、適切な幅でカットする必要があります。
逆に実際に敷く場所よりシートが短い場合は、2枚のシートを重ねて敷いていくことになります。
この時のポイントとして、重ね代を10㎝は確保するようにしましょう!
重ね代が短いと少しのズレで隙間ができ、日光が当たって雑草が生えてきてしまいます。
余計な手間を減らすためにも必ず10㎝は確保しましょう!
犬走りなどに防草シートを敷く際など、家の塀や外壁に沿って防草シートを張る場合は、5〜10cm程度余裕をみておくと、砂利やウッドチップがシートの下にこぼれにくくなります。
重ね部や外壁などへの固定
シートの重ね部分は専用の粘着テープで固定することでズレを防止できます。
また、外壁やブロック塀などに沿ってシートを敷いて行く場合は、専用の接着剤を塗り、貼り付けて固定しましょう!
先程説明した通り、10㎝ほど余裕を見ておくことで、貼り代を確保でき、隙間なくシートを敷くことができます。
ピンで固定する
シートを敷き終わったら、防草シートを固定するピンをハンマーで打ち込んでいきます。
端部や重ね部は50㎝間隔、中央部は100㎝間隔で固定しましょう。
間隔が不十分だと、風でめくれたり、雑草の成長によって押し上げられる原因となるので、適正間隔をしっかり意識しましょう!
ピンを打ち込むことによって多少の穴が空いてしまいます。
その隙間から雑草が生えてくる可能性もあるので、気になる方は専用のワッシャーを使うことによって穴を隠すことができます。
障害物などがある場合は?
防草シートを敷く際に少々手間なのが、配管やマンホールなどの障害物がある場合です。
その場合はカッターなどで加工するようにしましょう。
でっぱりや配管などがあって平らに敷けないというのはよくあることで、カッターで切り込みを入れて施工します。
なるべく露出部分が出ないよう丁寧にすることをおすすめします。
万が一失敗した場合は、細かく切ったシートを重ねて露出部分を隠しましょう。
マンホールの蓋などは円カッターを使用することで綺麗に仕上がります。
また、円カッターがすぐに用意できない場合は、マンホールの上にシートを広げ、チョークやマジックなどで蓋に沿って円を書きます。
書いた円をカッターで切っていけばOKです!
あとはシートがズレないようにピンで固定するだけです!
まとめ
今回は防草シートの失敗しない敷き方を紹介しました。
ポイントをおさらいしましょう!
なんといっても下準備が大切です。
準備を怠れば絶対綺麗に仕上がりません。
防草シートの効果も薄れてしまうので、必ず草むしりや整地をしてからシートを敷きましょう!
防草シートは、ピッタリなサイズを意識してしまうと、多少のズレなどで隙間ができてしまいます。
余裕を持ってカットすることが1番確実です。
また、ピンで固定する際の適正な間隔を守ることも大切です。
心配な方は間隔を狭めて多めに打てば、より安心です。
とにかく隙間ができないよう意識して丁寧にやれば、誰でも綺麗に仕上げることができます。
それでは!
コメント