温暖化の影響により、大量発生中のカメムシですが、注意報を発令した自治体が2024年5月時点で、例年を大きく上回る25府県に達したことが農林水産省の調べで分かりました。
5月時点で例年に比べ暑い日が多く、カメムシが大量発生する原因となっています。
今回はそんな大量発生中のカメムシの室内侵入・悪臭対策について解説していきたいと思います。
カメムシの特徴
カメムシはさまざまな種類がいますが、世界には40,000種、日本には1300種以上が分布しています。
びっくりするぐらい多いですよね!
自分のニオイでショック死!
カメムシと言えば「悪臭」ですよね。
その悪臭に由来して「屁こき虫」「ヘッピリムシ」などと呼ばれています。
刺激を受けると身を守るために強烈な悪臭を放ちます。
この強烈な臭いですが、時に自分までショック死してしまうようです。
「身を守れてないじゃん!」とツッコミを入れたくなるのはわかります。
臭いの特徴としては、主に草や葉などの主成分である青臭いニオイです。
カメムシが増える時期は?
実はカメムシは、越冬時期である真冬以外は1年中見られます。
中でも暖かくなる春から夏は、活動が活発化します。
また、カメムシは寒さに弱く、秋頃から越冬場所を求めて集団で移動するため、洗濯物にくっついたり、家の中に侵入したりするといった人への迷惑行為が増えます。
農作物や草花を好む
カメムシが好む物と言えば、農作物や草花です。
「ピーマン」「オクラ」「かぼちゃ」「梨」などさまざまな種類の農作物を食い荒らします。
農家の天敵とも言えますね。
大量発生なんて聞くと頭を抱えてしまいます。
また、近所に畑があったり、家庭菜園などをしてる場合はカメムシが寄って来やすいので、注意が必要です。
白い洗濯物にくっつく
ベランダに干した洗濯物にカメムシがくっついているのが「カメムシあるある」ですよね。
なぜ洗濯物にくっつくのか知ってますか?
原因は「温度」と「色」です。
暖かいところが大好きなカメムシは、日差しでほんのり暖かくなった洗濯物が快適な場所となります。
また、カメムシは白などの明るい色も好みます。
そのため、白い洗濯物を取り込む際は注意が必要です。
カメムシの侵入経路は?
カメムシは、僅かな隙間から容易に部屋に侵入してきます。
侵入を防ぐには、まず侵入経路を把握しておく必要があります。
これが主な侵入経路となっています。
網戸やサッシなどの隙間は、閉めているつもりでも意外と隙間が空いてたりするので注意しましょう!
先ほども説明した通り、日差しで暖かくなった洗濯物も注意が必要です。
気付かず取り込んで侵入することも多いです。
また、エアコンのドレンホースからの侵入も考えられます。
カメムシ以外にゴキブリなども入り込むことがあり、詰まりの原因となったりもするので注意が必要です。
部屋への侵入を防ぐ方法!
侵入経路がわかれば、それぞれ対策をしましょう!
では詳しく解説していきます。
網戸やサッシなどの隙間をふさぐ
気付かないうちに網戸やサッシなどの隙間が空いてることってよくありますよね。
そこで使えるのが隙間をふさぐテープです。
ホームセンターなどに売っているので気軽に対策できます。
カメムシ以外にも効果的なのでやって損はないですね!
カメムシの嫌う香りを活用
カメムシはハーブの香りが苦手です。
ハーブの中でもミント系の香りを嫌うとされています。
ハッカ油を使ったミントスプレーは、簡単に作ることができ、カメムシ以外にゴキブリなどにも効果的です。
作り方は、ハッカ油10~20滴と、水90ml、無水エタノール10mlをスプレーボトルに入れて混ぜるだけ完成です。
※ハッカ油はプラスチックを腐食させる作用があるので、ガラス製のスプレーボトルを使用しましょう!
ハッカ油はドラッグストアなどで購入することができます。
また、ベランダにハーブやミントを置くこともおすすめです。
除草する
カメムシは草木を好むため、庭などに生えた草は定期的に除草しましょう。
卵を産み付けられると繁殖してしまうので、地味な作業ですが、除草をすることをおすすめします。
家庭菜園などをしている場合は、虫除け剤などを使って予防しましょう。
ドレンホースにキャップをする
意外と見落としがちなドレンホースですが、そこから虫が入り、エアコンの調子が悪くなる原因にもなります。
もし、ドレンホースにキャップがされてない場合は、ホームセンターなどに売っているキャップを付けて予防しましょう!
侵入したカメムシを駆除する方法!
カメムシは下に逃げる習性があります。
それを利用した捕獲の仕方を紹介します。
家庭にあるもので簡単にできるのでおすすめです!
ペットボトルでの捕獲
用意する物は以下の通りです。
まずはペットボトルの飲み口から1/3を切ります。
切った飲み口側を逆さにして、残りの2/3のペットボトルにはめ込みます。
あとはテープで固定すれば完成です。
カメムシを発見したら、カメムシの下にペットボトルを用意します。
下に逃げる習性を利用し、ペットボトルの中に入ってしまえばもう上がることはできません。
これで捕獲は完了です!
捕獲したカメムシは外に逃すか、その場で台所用中性洗剤を使用すると死滅します。
トイレットペーパーの芯で捕獲
ペットボトルでの捕獲は加工する手間がかかりますが、トイレットペーパーの芯はより簡単です。
芯の片側を平らに潰して完成です!
ポイントとしては、潰した時に隙間を作らないことです。
隙間があるとカメムシの逃げ道になってしまうので注意しましょう。
カメムシを発見したらペットボトルと同じように芯の開いてる方を上にし、カメムシを下から捕らえます。
これでカメムシは上がってこれません。
トイレットペーパーの芯の場合は、洗剤などを使用するとこぼれてしまう可能性があるので、外にリリースすることをおすすめします。
凍結タイプの殺虫スプレー
カメムシの駆除には凍結タイプの殺虫スプレーも効果的です。
悪臭を放つ前に瞬時に凍結させるのでおすすめです。
また、殺虫成分が入っていないため、ニオイやベタつきもなく、子供やペットがいても安心して使えます!
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カメムシ駆除時にやってはいけないNG行為を解説していきたいと思います。
ニオイの原因となってしまうので覚えておきましょう!
掃除機で吸い取る
カメムシを掃除機で吸い取るのはNGです。
驚いたカメムシが掃除機内部で悪臭を、、、
掃除機内部にニオイが付いてしまうと、使用する度に部屋中にカメムシの悪臭が漂ってしまいます。
絶対やらないようにしましょう!
叩く・潰すはNG
みなさんわかっていると思いますが、叩いたり潰したりすると瞬時に悪臭を放ちます。
カメムシを素手で叩いたりすることは無いと思いますが、ティッシュやガムテープなどで捕獲するのも、刺激してしまう可能性があるのでおすすめできません。
ティッシュなどで捕獲する場合は、掴んだりせずティッシュにくっ付いたらそっと外にリリースしましょう。
ニオイが付いた時の対処法
どれだけ気を付けていても、気付かずに誤って潰してしまい、ニオイが付いてしまうこともありますよね。
そんな時の対処法を紹介します。
手にニオイがついた場合
手にニオイが付いてしまった場合は、ハンドソープでは落ちません。
そこで使用するのがオリーブオイルです。
オリーブオイルを数滴手に垂らし、石鹸やハンドソープで洗うことでニオイを落とすことができます。
クレンジングオイルや食器用洗剤なども効果的です。
洗濯物にニオイがついた場合
洗濯物に付いていることに気付かずに刺激し、ニオイがついてしまうこともありますよね。
そんな時は柑橘系の中性洗剤で半日ほど付け置きし、もう一度洗濯することで落とせます。
また、スチームアイロンなどの熱を利用することもおすすめです。
カメムシの臭いの成分は揮発性(きはつせい)の物質です。
「揮発性」とは液体が気体になりやすい性質のことで、熱を当てると成分が飛びます。
スチームアイロンが無い場合は、外干しで日光に当てるのもアリです。
その際またカメムシが付かないよう注意しましょう!
まとめ
今回は、例年に比べカメムシが大量発生しているということで、カメムシの駆除方法や侵入予防方法を紹介しました。
カメムシを見つけたら絶対に刺激しないことを心がけましょう。
また、洗濯物を取り込む際は、少し面倒ですが、一つ一つカメムシが付いてないか確認するのも重要です。
慌てず焦らず対処しましょう!
それでは。
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