エリザベスカラーと聞いて、「ん?どんな色?」となる人は多いんじゃないでしょうか。
ペットを飼っていない人、または飼い始めたばかりの人はあまりピンとこないかもしれませんね!
今回はそんなエリザベスカラーについて解説していきたいと思います。
エリザベスカラーってなに?
エリザベスカラーとは、犬や猫をはじめ動物が手術を受けた後、患部を舐めたり噛んだりすることで、傷口が開くのを防ぐためのものです。
首に襟巻きをすることで、患部に口が届かなくなり、傷口に触れることができなくなります。
また、目や耳、顔などを怪我してしまった場合、どうしても気になって患部を掻いてしまうことがあります。
そのまま放置してしまうと、さらなる病気や悪化に繋がってしまう可能性があります。
そのような時にも、エリザベスカラーを巻くことで、患部に触れるのを防ぐことができます。
初めて付ける場合、不自由そうで可哀想に思えるかもしれませんが、早く治すためにも絶対外さないようにしましょう!
どんな時に必要?
エリザベスカラーが必要な状況はさまざまです。
では、それぞれ解説していきます。
避妊・去勢手術後
避妊・去勢手術を考えている人は多いと思いますが、手術後のエリザベスカラーは必須となります。
手術後の傷口は、動物達にとって違和感となり、舐めたり噛んだり糸を外したりと、傷口が開いてしまう原因になってしまいます。
また、細菌感染を防ぐためにもエリザベスカラーをしっかり付けてあげましょう!
耳や目の病気
犬は外耳炎や内耳炎なと、痒みや痛みなどを伴う疾患が起きやすいです。
特にムレやすい耳が垂れている犬種に多いです。
疾患が起きると、耳周辺を掻いてしまいなかなか治らない又は悪化してしまう可能性があります。
また、目の周辺に傷ができたり、出来物ができたりした場合も、痒みや違和感などから掻いてしまうことが多いです。
そのため、エリザベスカラーを使用して、患部に触れさせないようにします。
皮膚の病気
皮膚の病気の場合もエリザベスカラーは必須です。
エリザベスカラーを使用しないと、痒みから舐めたり引っ掻いたりと皮膚がボロボロになってしまう可能性があります。
また、薬を塗ってもすぐに舐めてしまったりと、薬の効果を薄めてしまうこともあります。
なるべく早く治してあげるためにもエリザベスカラーでしっかり保護してあげましょう!
エリザベスカラーを選ぶ際のポイント!
初めて使う場合、サイズや素材などどれを選べば良いかわかりませんよね。
エリザベスカラーを選ぶポイントは以下の通りです。
それぞれ解説していきます。
素材・形状は?
エリザベスカラーの素材に関しては、プラスチックや布(スポンジ)などがあります。
プラスチック素材のメリットは、汚れても簡単に拭き取ったり、洗い流したりできる一方でデメリットは、装着時にぶつかったりすると、首周りの負担が大きかったりします。
また、ぶつかる音がうるさく感じるのもデメリットの1つです。
プラスチック製のエリザベスカラーはこちら↓↓↓
布(スポンジ)素材のメリットは、ぶつかっても負担が掛かりにくく、音も出にくい点です。
寝る時も邪魔になりにくく、ストレスを軽減できます。
一方で、柔らかく変形しやすいので、患部に口先が届いてしまう可能性があるのがデメリットです。
また、スポンジ素材の場合、噛んだりして誤飲の恐れがあるので注意しましょう。
布製のエリザベスカラーはこちら↓↓↓
形状に関しては、ラッパ型やドーナツ型があります。
ラッパ型は、病院などでも処方されることが多く、昔から使用されています。
しかし、耳なども全て覆われてしまい、視界も狭まるので、情報収集がしずらいことがデメリットです。
ドーナツ型は、軽量な物も多く、視界を遮ることもないので、ストレスはあまりかかりません。
しかし、ラッパ型に比べて口先が患部に届きやすくなっているのがデメリットです。
適切なサイズ選び
エリザベスカラーを選ぶ際にはサイズも重要になってきます。
事前にしっかり測ることで失敗を防げます!
首周りを測る場合は、首の1番太い部分を一周測ります。
また、鼻先から首元までの「深さ」も忘れずに測りましょう!
深さをしっかり測らないと、付けた時に口先が出てしまうことがあります。
この2つをしっかり測って適した物を選びましょう。
エリザベスカラーを付けた時に指が1本入るくらいの余裕があればベストです。
家に合ったモノを選ぶ
家に合ったモノを選ぶということですが、色を合わせるとかそういうことではありませんw
動物を飼う場合、スッキリした部屋のほうがいいですが、どうしても物が多かったり家具同士の間隔が狭かったりする場合もあると思います。
その際にプラスチック製の硬いものを選んでしまうと、ぶつかった際の負担も大きくなってしまいます。
部屋の状況もエリザベスカラーを選ぶ時に重要です。
エリザベスカラーを使用時の注意点!
初めて付ける子は嫌がることもありますが、1日経てば慣れてしまう子がほとんどです。
しかし、掻きたくても掻けない、舐めたくても舐めれないなど、普段当たり前のようにしていることが制限されるため、やっぱりストレスが溜まってしまいます。
少しでもストレスを軽減するためにも飼い主さんは工夫をしてあげることが大切です。
- 飲食しやすくしてあげる
- エリザベスカラーを清潔に保つ
- 素材・形状を見直す
- 障害物をなるべく置かない
- 気が紛れる環境作り
以上のことに気をつけてみましょう!
飲食しやすくしてあげる
カラーを装着していると、ごはんが食べにくかったり水が上手く飲めないことがあります。
台の上に置くか、高さのある食器に変えることで少しでも食べやすくさせてあげましょう!
食器に深さがあると食べにくかったりするので、あまり深さのない食器がおすすめです。
また、カラーがぶつかって食器がズレないよう、滑り止めを付けてあげるとより安心です。
水が飲みにくそうだなと感じる場合は、ノズルタイプがおすすめです。
カラーを付け始めたばかりの時は、ちゃんと飲食できているか確認してあげることが大切です。
エリザベスカラーを清潔に保つ
カラーを付けていると、ヨダレや食べかすなどが付いてしまいます。
そのまま放置していると、かぶれたりする原因となってしまうので、こまめに洗うまたは拭いて清潔に保ちましょう!
素材・形状を見直す
ストレスを感じていそうだなと思ったら、素材や形状を見直すことも大切です。
どうしてもごはんを食べてくれなかったり、水を飲んでくれない場合は違うカラーを試してみましょう。
障害物をなるべく置かない
先程も説明した通り、障害物があることでカラーがぶつかり首周りに負担が掛かってしまいます。
また、ぶつかることを恐れて動き回れなくなってしまうこともあります。
なるべく行動範囲に障害物を置かないようにして、ストレスを軽減してあげましょう!
気が紛れる環境作り
エリザベスカラーを付けていることを忘れさせてあげるのも大切です。
おもちゃで遊んであげたりおやつをあげることでなるべくカラーが気にならない時間を作ってあげましょう!
付けたばかりでまだ慣れていない時ほど、気が紛れるようにしっかり遊んであげてください。
着るタイプのエリザベスウェア!
患部を保護するためのエリザベスカラーですが、実は着るタイプのエリザベスウェアというものもあります。
カラーを付けていてもなかなか慣れない場合は、エリザベスウェアを試してみるのもアリです。
カラーとウェアの違いは?
カラーとウェアの一番の違いは、保護可能な範囲です。
カラーは、首に巻くことで患部を噛むこと自体を防ぐことができ、さらに顔周りをさわるのも防げます。
一方でエリザベスウェアは、服を着ることで患部を覆って、噛んだり舐めたりするのを防ぎます。
カラーのように動作を制限することがないので術後のストレスが溜まりにくいのがメリットです。
しかし尻尾や足先などをカバーすることは難しいです。
また、ウェアの上から噛んでしまうこともあるので注意が必要です。
比較的安いカラーに比べ、ウェアは少し値段が高いので、しっかり考えた上で適切な方を選びましょう!
エリザベスウェアはこちら↓↓↓
どうやって使い分ける?
どこを保護するのかによって適した方を選びましょう!
身体の傷を保護したいならウェアでも大丈夫ですが、顔周りを保護したいならカラーが必須です。
カラーもウェアもそれぞれメリット・デメリットがあるので身体の状態や性格、環境などを考慮しながら適切な方を選びましょう!
嫌がっても外さない!
カラーやウェアはストレスの掛かる物です。
愛するペットが不自由な状態で可哀想と思ってしまうのはわかります。
しかしこれはペットが元気な姿を取り戻すための一時的な治療です。
嫌がっていて可哀想だからと外すと、いつまでたっても良くなりません。
愛するペットを思うなら、治療期間と割り切ってなるべくストレスを軽減し、サポートに徹してあげましょう!
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