地震や台風などの災害用にポータブル電源を買おうと思っている人は多いんじゃないでしょうか。
いざ買おうと思ってもたくさんあるポータブル電源からどれを選べばいいのか悩んでいませんか?
安くない買い物だから失敗しないようにしたいですよね。
ポータブル電源は災害時に大活躍しますが、キャンプなどにも使用でき、持っておいて損はしません。
そこで今回は失敗しないポータブル電源の選び方を紹介したいと思います!
ポータブル電源てなに?
ポータブル電源とは、簡単に言えば「大容量のモバイルバッテリー」です。
とは言っても一般的なモバイルバッテリーは、スマホなどの充電で使われるUSB端子での出力のみとなっていますが、ポータブル電源はAC出力が可能となっているので、家庭用のコンセントとして使用できとても便利です。
スマホなどのモバイルバッテリーとは異なり、大容量かつAC電源を搭載しているため、キャンプや車中泊、災害時などに大活躍します。
また、コンパクト設計となっていることから持ち運びに困ることはありません。
さらにはAC電源だけじゃなく、さまざまなデバイスに供給できるためスマホなどのモバイル製品などへの充電も可能です。
ポータブル電源のメリット・デメリット!
ポータブル電源は大容量の上コンパクトな設計となっているため、キャンプなどのアウトドアをはじめ、災害時などにも活用できるアイテムです。
そんなポータブル電源にもメリット・デメリットが存在するので、解説していきたいと思います!
ポータブル電源のメリット!
ポータブル電源のメリットとして6つまとめてみました。
それでは詳しくみていきましょう!
電気の無い屋外でも電源を確保できる
電気の無い屋外では、なかなか電源の確保が難しいですが、このポータブル電源一つあるだけで電源が確保できます。
わざわざ電気を引っ張ってきてなんてことは必要ありません。
キャンプなどで家電が使える
一昔前まではキャンプで家電が使えるなんて考えられませんでしたが、ポータブル電源があればそれも可能です!
キャンプの醍醐味を損なうと思う人も多いかもしれませんが、今の時代キャンプにポータブル電源を持っていくのは割と当たり前になっています。
キャンプ初心者でも安心で快適に過ごすことができます!
手軽に持ち運べる
ポータブル電源は、内蔵バッテリーの容量によって本体のサイズや重さは変わってきます。
容量が大きければより重くなっていきますが、片手で手軽に持ち運べるサイズの商品もたくさんあります。
5㎏以下なら簡単に持ち運ぶことができます!
停電時に非常用電源として使用できる
台風や地震などの災害時、停電により電気が使えない可能性があります。
そんな時に一台ポータブル電源があるだけで、非常に便利です。
災害時は情報を仕入れたり、身内への連絡など、スマホが欠かせませんよね。
そんなスマホの充電などに使えたり、ミルクをあげるためにお湯を沸かしたりと緊急時に役立ちます。
また、容量によってはエアコンや冷蔵庫なども動かすことができます。
ソーラーパネルでの節電が可能
ポータブル電源は、物によってはソーラーパネルでの充電が可能です。
そのため、日中ソーラーパネルで充電し、夜はポータブル電源から電気を取ることで普段から節電に役立ちます。
ただ一般的に電気代の大部分はエアコンの使用によるものなので、普段からの節電に使おうと思っている人は容量の大きな物を買う必要があります。
発電機より静かで使いやすい
ポータブル電源とは別に家庭用のガソリン発電機というものがあるのはご存知でしょうか。
ポータブル電源は充電が無くなれば使用できませんが、ガソリン発電機はガソリンが無くなれば継ぎ足してまた使用することができます。
しかしガソリン発電機は音がうるさかったり、ガソリンなどの匂いが出たりするため、使用しづらい反面もあります。
その分ポータブル電源は音も無く匂いも無いので非常に使いやすいです。
ポータブル電源のデメリット!
ポータブル電源にはメリットが多くありますが、デメリットもあります。
こちらもそれぞれ解説していきたいと思います!
コストが高い
ポータブル電源は便利な分コストがかかるのがデメリットの一つです。
安いものでは5万円以内のものもありますが、高いものだと15万〜20万円程度のものも珍しくありません。
なかなか気軽に購入できるようなものではないという点でデメリットと言えます。
発火する危険性がある
ポータブル電源に限らず、バッテリーには少なからず発火のリスクが伴います。
劣化によるものや高温多湿な環境下での長期保管などは、発火のリスクが高まるので注意が必要です。
夏場にキャンプなどで使用し、うっかり車に積みっぱなしなんてのは厳禁です。
夏場の車内はかなりの高温となってしまうため、発火のリスクが高まります。
また、安く聞き馴染みのないメーカーのものにも注意が必要です。
購入前にしっかりを調べ、信頼できるメーカーのものを選ぶ必要があります。
充電する手間がかかる
いざ使おうと思っても、ポータブル電源自体の充電がなければ電気を供給することはできません。
そのため前もって充電をしておく手間がかかるのもデメリットと言えるでしょう。
万が一充電してない状態で停電などが起こった場合、天候にも左右されますが、ソーラーパネルと併用することで対応することができます。
そのため購入時はソーラーパネルもセットで購入することをおすすめします。
失敗しないポータブル電源の選び方!
いざ買おうとおもってもポータブル電源はさまざまなメーカーや種類があり、どれを選べばいいのかわからない人も多いはずです。
そこでいくつかポイントをまとめてみようと思います!
主に上記のポイントを考慮して選ぶことをおすすめします。
バッテリー容量(Wh)
ポータブル電源を選ぶ上で、バッテリー容量(Wh)というのはかなり重要なポイントです。
ポータブル電源の容量は、Wh(1時間あたりの消費電力)で表され、充電可能なエネルギーの量を示します。
何も考えずに購入してしまうと、いざ使用した時に、思ったより長時間の使用ができないなど後悔してしまう原因となるので、使用用途に見合ったバッテリー容量を選ぶようにしましょう。
スマホ・タブレットなどの充電
スマホやタブレットなどの充電に使用する場合、200〜300Whの容量があるものを選びましょう。
これぐらいの容量なら、女性でも気軽に持ち運べるようなサイズ感となっていて便利です。
これさえあれば、庭先でのバーベキューや釣りなどのアウトドア時にスマホを充電することができます。
キャンプなどでの使用
キャンプなどのアウトドアで使用する予定の人は、500〜700Whの容量があるものを選びましょう!
冬のキャンプ時には電気毛布、夏にはサーキュレーターなど、快適に過ごすための家電を使用しても問題なく容量が確保できます。
ソロキャンプなら500Whで充分ですが、ファミリーやグループなどの場合は700Whのものを選ぶと安心です。
防災目的での使用
防災目的で購入を考えている人は、1000Wh以上の大容量タイプがおすすめです。
近年、防災意識が高まっていて地震、台風などの自然災害時に使用したい人も増えています。
災害時は停電が付きもので、復旧まで長ければ1週間ほどかかることもあります。
その間の電源を確保するためにも、大容量のものを選びましょう!
容量が大きければ、冷蔵庫やエアコンなども使用できます。
しかしその分消費する電力も大きくなるので、充電の減りが早くなってしまうことには注意が必要です。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの搭載機種
これまでのポータブル電源は、リチウムイオン電池を搭載したものが一般的でしたが、近年ではリン酸鉄リチウムイオン電池が主流となっています。
従来のリチウムイオン電池と比べ、バッテリー寿命が長く、長時間利用で起こりうる過放電や過充電による熱暴走のリスクを抑えているので、安全性が高いのが特徴です。
リチウムイオン電池のサイクル数の目安が約500〜800回なのに対し、リン酸鉄リチウムイオン電池は、約3000回とかなりの高寿命となっています。
また、モバイルバッテリーやポータブル電源などリチウムイオン電池による発火や爆発のリスクを心配する人も多いと思いますが、リン酸鉄リチウムイオン電池は、高温での過充電や過放電に対する抵抗力が非常に高く、安全性が極めて高いです。
そのため、キャンプやアウトドアの利用はもちろんのこと、長期間保管することもある防災向けの備蓄アイテムとしても適しています。
購入の際は、しっかりこの点も確認していきたいポイントです!
出力ポートの数や種類
ポータブル電源には、USBポートやAC電源コンセントなどの出力ポートがあります。
ファミリーやグループなどで使用する場合は数が多いほうがいいですし、1人で使用する場合はそれほど必要ありません。
用途に合わせた出力ポートの数や種類を選択する必要があります。
充電方法
ポータブル電源は、本体を充電しないと使用できません。
主な充電方法は以下になります。
AC電源
AC電源での充電とは、いわゆる家庭用コンセントでの充電となります。
使用する前にあらかじめ自宅で充電しておきましょう!
車のシガーソケット
車中泊やキャンプ時に充電がなくなってしまった場合には、車のシガーソケットでも充電することができます。
キャンプに行く道中で充電しておくこともできますし、停電時などにも車で充電することができます。
ソーラーパネル
太陽光で発電させるソーラーパネルをポータブル電源につなぎ充電させる方法もあります。
天候に左右されたり、AC充電などと比べ電力供給量にムラが出やすいなどのデメリットはありますが、太陽さえ出ていればコンセントなしでどこでも充電できるのはメリットです。
また、大容量のポータブル電源なら日頃の節電にも使用できます。
ソーラーパネルでの充電を考えているという人はセットで購入することをおすすめします。
本体価格
ポータブル電源を選ぶポイントとして気になるのはやはり価格ですよね。
ポータブル電源は基本的に容量が大きくなるにつれ価格も上がっていきます。
また、ブランドや機能などによっても左右されます。
目安としては、小容量(300Wh未満)のものは2〜4万円ほど、中容量(400〜700Wh)のものは5〜10万円ほど、大容量(700Wh以上)のものは15万円以上で購入することができます。
実際に購入する場合は、これらの目安を踏まえたうえで、商品を比較し、用途に合わせたポータブル電源を選びましょう!
サイズや重量
ポータブル電源はサイズや重量も重要となります。
持ち運びを考えているなら容量も考慮しつつ、なるべく軽いものを選びましょう。
逆に防災用として使用するなら、持ち運ぶ必要がないので多少重くても問題ありません。
どうしても大容量かつ持ち運びたいと考えている人は、価格は高くなりますが、キャスター付きの移動式のものを選択するのもアリです。
スマホアプリと連動する機種
近年ではスマホアプリと連動する機種も増えています。
スマホから電源のオン/オフ、ライトの明るさなどさまざまな設定をすることができます。
遠隔での操作もできるので、使用環境や状況に合わせてカスタマイズして使用できます。
アプリに関しては好みとなるので、必要であれば検討してみてください。
保証・サポートの手厚いメーカー
さまざまなメーカーのあるポータブル電源ですが、迷ったら主要なメーカーから選ぶのも一つのポイントです。
長期間に渡って使用するうえ、高い買い物なので、サポートの手厚いメーカーを選択すると安心です。
主要メーカーは以下になります。
上記のメーカーは日本語サポートもあり、長期保証や修理サービスなどもあるので長期間使用するうえでとても安心な材料となります。
もし迷ったら上記のメーカーを優先的にチェックしてみましょう!
まとめ
今回はポータブル電源を選ぶうえでのポイントや用途に合わせたおすすめの容量を解説していきました。
キャンプや防災など使用目的によって、価格や容量は変わってきます。
まずは用途を明確にし、どれが自分に適しているかをしっかり考え購入することで、ポータブル電源選びで失敗するリスクを抑えることができます。
高い買い物なので、買ったあとに後悔しないようにしましょう!
それでは!
コメント